そろそろ本気でVTuberの話をしないか?を読んだので、自分の意見を書く

そろそろ、本気でvtuberの話をしないか?というミカグラさんの記事を読みました。

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

全面的に同意できる内容で、丁寧に具体例やリンクがあって素晴らしい記事だと思いました。

 

「私はこう思う」という意見をお持ちの方は、ぜひ「文章」を書いていただきたい

とあったので、自分の意見を書いてみます。

 

「なぜ箱所属ライバーが視聴数や収益の上位を占めるのか?」「てぇてぇとはなにか?」について、SNSマーケティングUGCで説明できるのではないか?と思ったことがあるのでそれについて書きます。

 

SNSマーケティングの言葉でUGCというものがあります。

UGCとは「ユーザーが作ったコンテンツ」のことです。

例としてはTwitterでの投稿や切り抜き動画などがあります。

自然発生した口コミ、つまりUGCを人は強く信頼します。

また、自分にとって身近な人のUGCほど、より強く影響を受けます。

 

Vtuberにとっても信頼は収益に直結する重要な要素です。

信頼を得て応援したいと思ってもらうことでスパチャやグッズ購入などにつながっていきます。

 

UGCはファンが作るものとイメージされると思いますが、それだけではなく「コラボしたほかのライバー」が作っていると言えるのではないか?というのが自分の意見です。

 

例えば、ライバーAとライバーBがコラボして配信をしたとします。

その配信自体が、ライバーAはライバーBのUGCを作ったと言えるし、ライバーBはライバーAのUGCを作ったと言えます。

 

「Aのことは信頼している。AはBと楽しそうにしてる。Bのことはよく知らなかったけどいいやつなんだろう」といった感じで信頼が連鎖していく、UGCは拡散していく、これが箱の有利さなのではないかと思います。

 

UGCを活用する場合、フォロワーの多い有名人が一回発信するよりも、フォロワーが少なくても繰り返しUGCを発信してくれ人のほうが効果があります。同じ箱のライバーはUGCの発信頻度の高い理想的な発信者と言えるのではないでしょうか?

  

にじさんじのライバーは個人事業主として活動していると聞いたことがあります。同じ箱であっても、ライバーから見ればほかのライバーは同業他社です。しかしお互いをリスペクトすることで両方が信頼を獲得していくことができます。同業他社が「同じパイを取り合う敵」ではなく、「パイを大きくできる仲間」であるというのが今までの時代から見て新しくて魅力的なのではないかと思います。

 

関係性などライバー同士の関係を重視するのも、「ライバー同士に確かな信頼関係がある」と確信できるからその人を信頼するという構造があるからだと思います。

 

参考:【戌亥・アンジュ・リゼ】腹を割って仲良くなった戌亥とリゼと、一方その頃のアンジュ

https://www.youtube.com/watch?v=MjjS3W82IBc

お互いに泣きながら腹を割って向き合う。これがまさにてぇてぇってことだと思います。

 

おかころも、ころねがおかゆをとても大切に思っていることは、完全に真実だろうと信じられます。だから特に人気なのだと思います。

 

同期がいるというのも箱の強みですね。

 

リスペクトの連鎖、信頼の連鎖がVtuber文化の面白いところではないかと思います。

 

以上です。

 

 

 

以下とりとめもなく思いついたことなどを書きます。

 

今までにない新しいものだからブームになっているはずなので、今までとの違いを考えてみます。

 

ほかのライバーと同じゲームをすることがよくあると思います。ARK、APEX、あつもり、ジャンたまなど。同じゲームということはコラボしやすいということ。UGCが量産されるということ。お互いにどう思っているかが何となく察せられるということ。

これは新しい傾向な気がします。

 

歌がうまいライバーでも歌ばかり配信しているわけではないのも新しいと思います。

うまい歌の対価で収益を得ているのではなく、信頼が収益を生んでいるのを理解している気がします。例えば戌亥とこさんは歌が尋常じゃなくうまいですが、ギバ虐して御伽原江良さんの魅力を引き出したり、さんばかでわちゃわちゃしてお互いの魅力を引き出したりしています。それがあるから歌ったときにスパチャが飛ぶというか。ニコ動の歌い手が歌動画ばかり上げるのに比べると新しいといえる気がします。

 

18歳のライバーが誕生日を迎えて18歳になっても違和感がないし、こんるる~など独特のあいさつをしても違和感がありません。漫画・アニメなら受け入れられるけど現実だとちょっと・・・ということが許されるようになりました。大げさに言えば「現実が漫画・アニメ側に拡張した」かんじがします。「虚構でいい部分(見た目など)」と「嘘は絶対に許されない部分(例えば仲間へのリスペクトが嘘など)が分かりやすくなったように感じます。

 

UGCを作ってくれるような視聴者やコラボ相手を大切にしています。

黎明期Vtuberが登録者などの数字が大きいのに伸びないかんじがするのは、UGCの連鎖がないからだと思います。黎明期Vtuberは1対nの情報発信をしていて、令和vtuberはn対nの情報発信になっていると思います。SNSマーケティングの活用、UGCの活用に差を感じます。

 

新規加入のライバーに対して、最初は距離感があるところから「どんな人なんだろう?」という目を向けながら徐々に関係を築いていくのもリアリティがあって信じられる感じがします。

 

黛灰の10万人記念凸待ち、あれはすごいですね。

確実な筋書きはない状態でアドリブで挑む。

他のライバーが面白い絡みをしてくれると信じてる。

実際にセンス抜群の絡みをしてくれるライバー。

オチをつけてくれる皇女(笑)

 

バーチャルの魅力に「配信のハードルを下げる」ということがあるように思います。

メイクしたり部屋を片付けたりしなくても配信できます。頻度が高いというのは信頼獲得に重要だと思います。

 

ライバーはTwitterをめちゃくちゃ活用している、にじさんじは二次創作のガイドラインを作って過度な遠慮をしなくていいように配慮しているなど、UGCを活用すべく取り組んでいる感じがします。