Vtuber:ファンはその未来が見たい

Vtuberを見ている人は、たぶん多くのVtuberを見ていると思います。

 

コラボが多くて必然的にそうなるということもありますが、Vtuberやっている人たちの未来が見たい、Vtuberが作り出す新しいものを応援したいという気持ちがあると思います。

 

ミカグラさんは『関係性の構築や発展を見守り、ひとつの大きな物語を楽しむという新しいカルチャーとして成立していった』と結論でおっしゃっていましたが、自分も全く同意します。

 

私が注目するのは、ファンが『その未来が見たい』というところに焦点をあてていることです。

 

黎明期VtuberやYoutuberや顔出し配信者は未来を見たいという形で応援されていたでしょうか?例えば「うまい歌の対価としてお金をもらう」というのは今の発信者への対価であって、未来を見たいというのとは違います。

 

脱線しますが、スタートアップ企業はミッションを持っていて変化を提供したいと考えています。Vtuberを応援するのと同じようにその変化させる未来を見たいと応援されるのが一番ありがたいと思います。

 

  • スタートアップ企業をVtuberで行うとどうなるのか?その事例は?
  • コモディティ商品の場合はVtuberでやる意味があるのかないのか?
  • 企業のTwitterアカウントはアイコンであることが多い。Vtuberも一種のアイコンの気がする。アバター文化?

自分用メモですみません。

 

お客様は変化を求めています。変化によって得られるベネフィットを求めています。

 

令和Vtuberは新しいエンターテイメントだと受け止められました。

進んでいくVtuberを追っかけるというエンターテイメントを提供しています。

 

今日にじさんじ任天堂と契約を結んで、任天堂のゲーム配信で収益を得ても問題ないことになりました。(個人は以前からOKでした)

こんな風に未来に進んでいくのをお祝いできるからVtuberを追っかけるのは楽しいです。

Vtuber:バーチャルのメリット①

 

Vtuberはバーチャルであることでどんなメリットがあって、その結果どんな文化が育ってきたかについて考えてみます。

 

 

今回は比較として顔出し配信を考えます。

顔出し配信は可愛い人やかっこいい人の配信に人気があります。

リスナーにプライベートを見せるとさらに人気が出たりします。

・○○歳です。

・○○でバイトしてます。

・○○の服が好きです。

・○○おいしい。

どこまで情報を出すか、線引きはどこかよく分かりません。

ストーカーのようなリスナーが発生しそうな危うさがありますよね。

 

そこで育まれた文化としては、見た目や属性が良い人が人気者になる文化です。

リアルで人気が出る人と差がない気がします。

 

Vtuberは「プライベートの要素はエンターテイメントに関係ないでしょ?そういうことはアバター化させたり年齢は100歳にしたりします」

 

これ。この辺がVtuber人気の一端だと思います。

 

声がいい人にやっぱり人気は集まりますが、線引きはできていると思います。

 

コンテンツビジネスに流用できそうなのは、顔出しよりVtuberのような気がしませんか?

 

Vtuber:人から信頼を勝ち得るのに顔や年齢や性別は必要かどうかについて

Vtuberは顔も年齢もわかりません。性別すらわからないことがあります。

 

人から信頼を勝ち得るのに顔や年齢や性別は必要かどうか。

 

Vtuberを好んで見ている人は「すくなくとも必須ではない」と感じているでしょう。自分もそうです。

 

「顔が見えるから信頼できる」という話があります。

 

顔を出してしゃべっている人は、変なことを言うとその人の身近な人からいろいろ言われたりして嫌な気分になるだろうから変なことは言えないだろう。こういう抑止力が働くだろうからその分信頼できる。という話だと思います。

 

これは例えばフリマアプリで「電話番合認証済み」とか「身分証確認済み」とかになっていれば最低限の信頼はできると判断するような、足切りレベルの信頼は得られるということだと思います。

 

顔を見せるだけで深く信頼されることは、当然ないでしょう。

 

もっと深く知るから信頼するところまで行くのだと思います。

「新しいことにチャレンジしてるな」「頑張ってるな」「周りの人を助けていていいやつだな」「話が面白いな」「目標もってるな」「頑張りすぎてないか?心配だ」「心無い意見にショック受けててかわいそうだ」

いろいろ知ることで信頼して、活動を応援するために時間やお金を使うようになります。


【MAD】天開司の涙を誰が笑えるだろうか【#雀魂大感謝杯】

 

その人がやりたいことにとって、顔や年齢なんかが本質的に要らない情報なら、アニメのような顔とかで良くない?むしろそのほうがいらない情報がない分よくない?少なくとも自分はないほうがいいです。

 

やりたいことに顔や年齢が本質的に要らないってのは、多くのビジネスでも当てはまらないでしょうか?

 

今ある顔写真が写ってる部分、それがアバターTwitterとかinstagramのアドレスに変わったらどうなるでしょうか。

 

社員の紹介ですとか、本のカバーの内側とか、○○さんが作ったトマトですとか。

そこの顔写真がSNSのアドレスになったほうがよっぽど信頼に結び付く可能性があるような気がします。

 

参考として、にじさんじを運営しているいちから株式会社のニコニコ大百科にはスタッフの愛称とTwitterアドレスが載っています。

 

 

Vtuberの話をちゃんと書きなおそう

前回初めてブログを書きました。
mutoe.hatenablog.com

 

想像以上に読んでいただけて驚きました。

 

ミカグラさんの記事に共感したので、ちょっとでもお役に立てればいいなと書いたのですが、読み直してみると自分でも説明不足で読みにくい文章だったと思います。

 

読んでいただいた方に申し訳ないと思ったので、ちょっとずつ書き直したいと思います。

 

さらに自分でもこのテーマについてより深く考えてみたいと思います。

 

ミカグラさんの記事のどこに共感したか

ほとんど全部共感していますが書いてみます。

 

まず1章の「令和Vtuber」が「黎明期のVtuber」と違う様相を呈していると見ていることに共感しました。

 

私の場合「令和Vtuber」は「新しいなにかがある」と感じ、「黎明期Vtuber」は「以前からあるビジネスモデル」と感じました。

  • ビジネスモデルに違いがあるからなにか感じ方が違うのだろう
  • 黎明期Vtuberは登録者数は多いけど令和Vtuberの数字と単純比較はできない気がする。登録者のかかわり方が違っている。
  • 令和Vtuberは垣根がない。所属企業に縛られない
  • 黎明期Vtuberは企業の利害で動いている気がする、本心が言えなかったり自由に行動できないのが見える
  • 黎明期Vtuber人間性はよく分からない。偶像感がある

「黎明期Vtuber」は企業がタレントとしてVtuberを運営している(たぶん)Vtuberのことと言えるかもしれません。どう定義できるのかは自分でも今はよく分かりません。

 

また、ミカグラさんの「箱所属」という言葉も共感しました。「企業所属」とはかなり指すものが違うと感じます。

にじさんじとホロライブという箱に注目してみる視点も共感しました。そこに新しい何かがあると感じていたからです。

 

2章の「令和VTuberの本質はVirtualであることではなくなった」というミカグラさんの意見も共感しています。

これはほんとに「そうなんだよな~、バーチャルって言ってるけど本質はバーチャルであることじゃないんだよな~、でも言っても伝わんないだろうな~」という部分だったので例示して説明しているのは面白かったです。

 

そして3章で4章で注目しているキーワード「関係性」「コラボ」「ハッシュタグSNS活用)」「てぇてぇ」「凸待ち(v同士)」「バーチャルだからファンアートなどが作られやすい」がことごとく自分の注目しているものでした。

 

自分が今後考えていくうえで他のキーワードとして「マーケティング」「信頼の獲得」「リスペクト」というのが出てきそうです。

 

あとはバーチャルだとなぜ良いのか、これを解明していくと「今後のネットでつながる働き方」とかに示唆があるのではないかと予感しています。

 

バーチャルの姿を用意するかどうかにかかわらず、ネットで見せる自分は「自分の一面」だと思います。もしかしたら多くの人がVtuberでビジネスをするようになるかも?

 

今はまだ数字的に伸びづらい個人Vtuberさんですが、今後大躍進するようになったら面白いですね。私個人としてはVtuberをやっている人に対してリスペクトを感じるのでありそうな気はするのですが。エンターテイメント以外の分野でのVtuberの活躍できる場所はどんな場所なのかも考えてみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ本気でVTuberの話をしないか?を読んだので、自分の意見を書く

そろそろ、本気でvtuberの話をしないか?というミカグラさんの記事を読みました。

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

全面的に同意できる内容で、丁寧に具体例やリンクがあって素晴らしい記事だと思いました。

 

「私はこう思う」という意見をお持ちの方は、ぜひ「文章」を書いていただきたい

とあったので、自分の意見を書いてみます。

 

「なぜ箱所属ライバーが視聴数や収益の上位を占めるのか?」「てぇてぇとはなにか?」について、SNSマーケティングUGCで説明できるのではないか?と思ったことがあるのでそれについて書きます。

 

SNSマーケティングの言葉でUGCというものがあります。

UGCとは「ユーザーが作ったコンテンツ」のことです。

例としてはTwitterでの投稿や切り抜き動画などがあります。

自然発生した口コミ、つまりUGCを人は強く信頼します。

また、自分にとって身近な人のUGCほど、より強く影響を受けます。

 

Vtuberにとっても信頼は収益に直結する重要な要素です。

信頼を得て応援したいと思ってもらうことでスパチャやグッズ購入などにつながっていきます。

 

UGCはファンが作るものとイメージされると思いますが、それだけではなく「コラボしたほかのライバー」が作っていると言えるのではないか?というのが自分の意見です。

 

例えば、ライバーAとライバーBがコラボして配信をしたとします。

その配信自体が、ライバーAはライバーBのUGCを作ったと言えるし、ライバーBはライバーAのUGCを作ったと言えます。

 

「Aのことは信頼している。AはBと楽しそうにしてる。Bのことはよく知らなかったけどいいやつなんだろう」といった感じで信頼が連鎖していく、UGCは拡散していく、これが箱の有利さなのではないかと思います。

 

UGCを活用する場合、フォロワーの多い有名人が一回発信するよりも、フォロワーが少なくても繰り返しUGCを発信してくれ人のほうが効果があります。同じ箱のライバーはUGCの発信頻度の高い理想的な発信者と言えるのではないでしょうか?

  

にじさんじのライバーは個人事業主として活動していると聞いたことがあります。同じ箱であっても、ライバーから見ればほかのライバーは同業他社です。しかしお互いをリスペクトすることで両方が信頼を獲得していくことができます。同業他社が「同じパイを取り合う敵」ではなく、「パイを大きくできる仲間」であるというのが今までの時代から見て新しくて魅力的なのではないかと思います。

 

関係性などライバー同士の関係を重視するのも、「ライバー同士に確かな信頼関係がある」と確信できるからその人を信頼するという構造があるからだと思います。

 

参考:【戌亥・アンジュ・リゼ】腹を割って仲良くなった戌亥とリゼと、一方その頃のアンジュ

https://www.youtube.com/watch?v=MjjS3W82IBc

お互いに泣きながら腹を割って向き合う。これがまさにてぇてぇってことだと思います。

 

おかころも、ころねがおかゆをとても大切に思っていることは、完全に真実だろうと信じられます。だから特に人気なのだと思います。

 

同期がいるというのも箱の強みですね。

 

リスペクトの連鎖、信頼の連鎖がVtuber文化の面白いところではないかと思います。

 

以上です。

 

 

 

以下とりとめもなく思いついたことなどを書きます。

 

今までにない新しいものだからブームになっているはずなので、今までとの違いを考えてみます。

 

ほかのライバーと同じゲームをすることがよくあると思います。ARK、APEX、あつもり、ジャンたまなど。同じゲームということはコラボしやすいということ。UGCが量産されるということ。お互いにどう思っているかが何となく察せられるということ。

これは新しい傾向な気がします。

 

歌がうまいライバーでも歌ばかり配信しているわけではないのも新しいと思います。

うまい歌の対価で収益を得ているのではなく、信頼が収益を生んでいるのを理解している気がします。例えば戌亥とこさんは歌が尋常じゃなくうまいですが、ギバ虐して御伽原江良さんの魅力を引き出したり、さんばかでわちゃわちゃしてお互いの魅力を引き出したりしています。それがあるから歌ったときにスパチャが飛ぶというか。ニコ動の歌い手が歌動画ばかり上げるのに比べると新しいといえる気がします。

 

18歳のライバーが誕生日を迎えて18歳になっても違和感がないし、こんるる~など独特のあいさつをしても違和感がありません。漫画・アニメなら受け入れられるけど現実だとちょっと・・・ということが許されるようになりました。大げさに言えば「現実が漫画・アニメ側に拡張した」かんじがします。「虚構でいい部分(見た目など)」と「嘘は絶対に許されない部分(例えば仲間へのリスペクトが嘘など)が分かりやすくなったように感じます。

 

UGCを作ってくれるような視聴者やコラボ相手を大切にしています。

黎明期Vtuberが登録者などの数字が大きいのに伸びないかんじがするのは、UGCの連鎖がないからだと思います。黎明期Vtuberは1対nの情報発信をしていて、令和vtuberはn対nの情報発信になっていると思います。SNSマーケティングの活用、UGCの活用に差を感じます。

 

新規加入のライバーに対して、最初は距離感があるところから「どんな人なんだろう?」という目を向けながら徐々に関係を築いていくのもリアリティがあって信じられる感じがします。

 

黛灰の10万人記念凸待ち、あれはすごいですね。

確実な筋書きはない状態でアドリブで挑む。

他のライバーが面白い絡みをしてくれると信じてる。

実際にセンス抜群の絡みをしてくれるライバー。

オチをつけてくれる皇女(笑)

 

バーチャルの魅力に「配信のハードルを下げる」ということがあるように思います。

メイクしたり部屋を片付けたりしなくても配信できます。頻度が高いというのは信頼獲得に重要だと思います。

 

ライバーはTwitterをめちゃくちゃ活用している、にじさんじは二次創作のガイドラインを作って過度な遠慮をしなくていいように配慮しているなど、UGCを活用すべく取り組んでいる感じがします。